【小説の世界観の作り方】創作するべき7つの設定一覧!説明を自然にする方法

【小説の世界観の作り方】創作するべき7つの設定一覧!説明を自然にする方法

読者が小説の世界に没頭してキャラクターやストーリーを楽しむためには、魅力的な世界観を設定することが大切です。

この記事では、創作するうえでこれだけは設定しておくべき7つの要素を解説しています。

また世界観をどこまで読者に説明するのか自然に伝える方法も紹介します。

あなたの物語に独自の世界観をプラスしより魅力的な作品を作り上げるヒントを得られるはずです。

目次

小説の世界観の作り方!創作するべき7つの設定一覧

物語を作るときには細かい設定がとても大事です。

まずは小説や漫画の世界観を創作するうえで、特に考えておくと良い具体的な要素を紹介します。

  • 時代背景や年代
  • 地形や気候
  • 文化や伝統
  • 価値観や信仰の設定
  • 政治や法規の考え方
  • 経済や科学技術
  • ジャンル小説独自の設定
三雲ハル

最低限この5つだけでも設定しておくと、物語が破綻することはなくなります。

時代背景や年代

世界観の設定1つ目は「時代背景や年代」です。

たとえば、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の時代にするのか、未来の宇宙が舞台なのかを考えましょう。同じテーマでもそれだけで物語の雰囲気ががらっと変わります

年代も具体的に決めるとリアリティが出ます。「この国は500年前に他国と争いがあった」と設定すると、歴史の重みが感じられる世界が作れます。

歴史というのはキャラクターの価値観や舞台の地形にも影響する重要な設定項目です。

その時代特有の生活スタイルや技術を意識して描くと、キャラクターがもっと生き生きとして見えますよ。

地形や気候

世界観の設定2つ目は「地形や気候」です。

地形や気候を考えると物語の舞台がはっきりとイメージできるようになります。

「地下に広がる街」や「常に嵐が吹き荒れる海沿いの街」など、舞台の特徴を決めると、キャラクターの行動や物語の展開にも影響を与えます。

気候も重要な要素です。暑い砂漠では水が貴重ですし、寒い地方では雪や氷に苦労する場面を描けます。

生活している世界の環境を描けば日常描写が描きやすくなり、キャラの考え方も自然と出来上がっていきます。

地形や気候を物語の中で活かすと、世界がもっと魅力的に感じられます。

文化や伝統

世界観の設定3つ目は「文化や伝統」です。

キャラクターが住んでいる国や地域を具体的に描くと、物語の舞台がもっとリアルになります。

地形や気候を設定したら、次にその地域ならではの文化や習慣も考えてみてください。

たとえば「結婚式にはブロッコリーを頭に乗せるのが伝統」というようなユニークな文化を作ると、世界観に個性が出ます。

文化の設定も忘れずに。その土地だけの特別な祭りや、挨拶の仕方などを考えると物語に独自の味が出ます。

さらに、地理や文化がキャラクターにどう影響するかを考えるのも大切です。

寒い地域なら厚いコートを着ているとか、砂漠の国では水を大切にしているとか、設定がキャラクターの日常に溶け込むとリアルになります。

価値観や信仰の設定

世界観の設定4つ目は「価値観や信仰の設定」です。

その世界の人々が何を信じているのかを考えると、キャラクターたちの行動や考え方が自然になります。

たとえば「太陽を神として崇める宗教」があるとします。その場合、毎朝日が昇るたびにお祈りをする場面を入れると、独特の雰囲気が出ます。

また、宗教の存在が物語の問題や対立の原因になることもあります。たとえば、信じるものが違う国同士が争う設定などです。

信仰の対象は宗教といった大きなものだけではなく、その世界や小さな村にある独自のものを設定するのもありです。

村の中心にカエルが信仰の対象として崇められているなど、既存のものとは違うオリジナルの世界観を作れると魅力的です。

ファンタジーだけではなく現在ものでもオリジナルの信仰を作り込むと、物語に深みが生まれますよ。

政治や法規の考え方

世界観の設定5つ目は「政治や法規の考え方」です。

社会制度や法律など政治的な設定は、物語の中でキャラクターの行動に影響を与える大切な要素です。

たとえば「魔法を使うには国の許可が必要」といったルールを決めると、それを巡るトラブルや冒険が作りやすくなります。

政治の設定も重要です。王様が支配する国なのか、それとも民主的にみんなで決める社会なのか。それによって、キャラクターの悩みや行動が変わってきます。

歴史や政治を物語の中に自然に織り込むと、世界が広がり、読者もぐっと引き込まれますよ。

経済や科学技術

世界観の設定6つ目は「経済や科学技術」です。

お金や技術に関する設定もリアリティを出すのに役立ちます。

たとえば、その世界で使われているお金がどう作られているのか、どんな商品が貿易でやり取りされているのかを考えると世界がリアルに見えます。

科学技術も工夫すると面白いです。未来的な機械がたくさんあるのか、それとも魔法と科学が混ざり合っているのか。反対に全く科学技術がないのかなど。

暮らしに影響する設定なので具体的な描写を加えると、読者がその世界に住んでいるような気分を味わえますよ。

ジャンル小説独自の設定

世界観の設定7つ目は「ジャンル小説独自の設定」です。

ファンタジーなど小説のジャンルによってはここまで紹介した要素以外にも独自の設定が必要になります。

魔法や不思議な力」はファンタジーの心臓部分みたいなものです。どんなルールで使えるのか、誰が使えるのかをはっきりさせると物語に一貫性が生まれます。

種族や生き物」も欠かせません。エルフやドラゴン、独自の生き物を考えると世界が広がります。

もちろん「歴史」や「地理」「信仰」を作るのも大事です。

三雲ハル

独自の世界観設定は現代モノでも小説の魅力になるポイントです。

現代の日本を舞台にした物語でも独自の設定を考えることで、見たことがない世界として読者に印象を残せます。

それが珍しいアイテムでも変わった習慣でもOKです。そのアイデアを物語の中で大事に育てて独自の設定をいろんな場面で活かしていきます。

例えば、物語の序盤でちらっと登場したアイテムが、後半で大活躍するようにすると読者は「そうつながるのか」と感動します。

さらに、普段の何気ないものを違う視点で描くのも効果的です。

日常的なコーヒーを神聖なものとして描いたら、それだけで特別な世界観が生まれます。

こうした工夫で読者を引き込む世界が作れますよ。

小説の世界観の作り方!説明を自然にする方法

小説の世界観は、読者が物語に没頭するために重要です。しかし、その設定を読者に伝えるのは意外と難しいものです。

三雲ハル

説明過多になってしまうと、物語の世界に入り込めません。

ここからは読者を自然に物語の世界に引き込むための効果的な方法をご紹介します。

登場人物の日常を通して伝える

世界観を説明するための最も自然な方法は、キャラクターの日常的な行動や会話を通して少しずつ伝えることです。

例えば、魔法が日常的に使われる世界であれば「主人公が魔法で朝食を温め直す」といった何気ない描写から始めることができます。

これにより、読者は押しつけがましさを感じることなくその世界のルールを理解できます。

新参者視点で描く

小説の主人公や視点人物をその世界の「新参者」として設定するのも効果的です。

新しい環境に入ったキャラクターが世界のルールを学んでいく過程を描くことで、読者も自然に情報を得ることができます。

元からその環境にいるキャラが世界観や習慣を説明する場合でも、新参者相手なら不自然になりません。

この手法を使う場合は以下の点に気をつけましょう。

  • 説明が教科書的にならないよう気をつける
  • キャラクターの感情や反応を通して情報を伝える
  • 必要な情報だけを厳選する

読者に説明するのではなく視点人物に説明するように描くことで創作の世界から離れずにすみます。

世界観を体験させる

世界観を登場人物や読者に体験させる方法もあります。

まず言葉で「この世界では夜間に魔力が弱まる」という世界観を説明します。

これだけだと、ただの説明で終わってしまいますが、実際に設定がわかる状況を体験させるのです。

「夜間に魔力が弱まる」という設定を読者に提示したあとで、「夜間に魔法が必要な危機的状況」を作り出すことで、より自然に、かつ印象的に伝えることができます。

まとめ

小説の世界観の作り方を解説しました。

設定するべき要素
  • 時代背景や年代
  • 地形や気候
  • 文化や伝統
  • 価値観や信仰の設定
  • 政治や法規の考え方
  • 経済や科学技術
  • ジャンル小説独自の設定

最低限5つの要素をしっかり創作できていれば、統一感が生まれて物語が破綻することは少なくなります。

また世界観から作り始めるとキャラクターが自然に動き出して、読者にも魅力的にうつりますよ。

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この記事を書いた人

「物書きラボ」は、小説の書き方を初心者にもわかりやすく解説するサイトです。既存のノウハウだけではなく私が実践し試行錯誤を重ねた情報をお届けしています。

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