この記事では、風に関するかっこいい言葉201選を紹介しています。
この記事の内容
- 二字熟語
- 三文字熟語
- 嵐や竜巻など強い威力
- 綺麗な表現
- 神話や伝説由来の言葉
- カタカナ・外国語
- 小説の描写に活かすポイント
小説やファンタジーなどの創作で使える熟語やカタカナ表現を、分類してまとめています。
技名や魔法、地名など創作のネーミング資料としてお役立てください。
目次
風に関するかっこいい言葉201選!熟語やカタカナ表現一覧
創作で使える風に関するかっこいい言葉を分類してまとめました。
二字熟語
- 微風(びふう・そよかぜ):ごく弱い風。風力階級では風速0.3~1.5m/s程度の風
- 軟風(なんぷう):やや弱い風。風力階級では風速2.0~3.3m/sの風
- 軽風(けいふう):弱い風。風力階級では風速3.4~5.4m/sの風
- 和風(わふう):穏やかな風。風力階級では風速5.5~7.9m/sの風を指す場合もある
- 強風(きょうふう):強い風。気象庁では風速10.8~17.1m/sの風
- 疾風(しっぷう・はやて):非常に速く吹く風。突風や激しい風を指すこともある
- 横風(よこかぜ):進行方向に対して横から吹く風
- 朝風(あさかぜ):朝に吹く風
- 夕風(ゆうかぜ):夕方に吹く風
- 朧風(おぼろかぜ):春の夜、霞んだ空気の中を吹く柔らかな風
- 風花(かざはな):雪が風に舞う様子、またはそのような雪や風
- 風音(かざおと):風が立てる音
- 風切(かざきり):風が鋭く吹き抜けること、またはその音
- 風光(ふうこう):風がもたらす景色や雰囲気
- 風紋(ふうもん):風によって砂や雪の表面にできる模様
- 風韻(ふういん):風が残す余韻や趣
- 風路(ふうろ):風の通り道
- 風穴(かざあな):風が通り抜ける穴や洞窟
- 風波(ふうは):風によって生じる波
- 風雪(ふうせつ):風と雪
- 風道(ふうどう):風の流れる道筋。建築用語としても使われる
- 潮風(しおかぜ):海から吹いてくる風
- 朔風(さくふう):北から吹く風、北風
- 山風(やまかぜ):山から吹き下ろす風
- 上風(うわかぜ):草木の上を吹き渡る風
- 朝凪(あさなぎ):朝方に起こる凪の状態
- 波風(なみかぜ):波と風。または波立つ原因となる風
- 浜風(はまかぜ):浜辺に吹く風
- 風凪(かぜなぎ):風が吹き止むこと
- 裾風(すそかぜ):着物の裾などが動いて生じる風
- 羽風(はかぜ):羽が動くことで生じる風
- 乾風(からかぜ):乾いた風。特に冬の季節風を指すこともある
- 初風(はつかぜ):季節の初めに吹く風
- 夏風(なつかぜ):夏に吹く風
- 雨風(あまかぜ):雨とともに吹く風
- 恵風(けいふう):春の穏やかな風。恵みをもたらす風
- 一陣(いちじん):ひと吹きの風
- 暖風(だんぷう):暖かい風
- 温風(おんぷう):晩夏に吹く暖かい風
- 寒風(かんぷう):冬の寒い風
- 霜風(しもかぜ):霜が降りそうな寒い風
- 松風(しょうふう):松の木に吹き渡る風
- 東風(こち):東から吹く風
- 南薫(なんくん):南から吹く穏やかな風
- 凱風(がいふう):南から吹くやわらかな風
- 日方(ひかた):太陽のある方角から吹く風
- 山籟(さんらい):山を渡る風やその音
- 帆風(ほかぜ):帆に受ける風全般。追い風に限らない
- 光風(こうふう):雨上がりや晴れた日に吹く明るい印象の風
- 金風(きんぷう):秋に吹く風、または秋風の異称
- 悲風(ひふう):もの寂しく吹く風
- 嶺渡(ねわたし):山の峰から吹き下ろす風
- 暁風(ぎょうふう):夜明けごろに吹く風
- 矢風(やかぜ):矢が飛ぶときに生じる風
- 秋声(しゅうせい):秋の風の音
- 風巻(しまき):風が巻き上がること、またはその風
- 回風(かいふう):つむじ風
- 黒風(こくふう):砂塵や土煙を巻き上げて吹く風
- 天風(てんぷう):空高く吹き上げる風、または天から吹き下ろす風
- 青嵐(せいらん):初夏に青葉の間を吹き抜けるやや強い風
- 風浪(ふうろう):風によって起こる波
三文字熟語
- 舞台風(ぶたいかぜ):劇場で幕が開くときに舞台に吹き込む風
- 離岸風(りがんふう):岸から沖へ向かって吹く風
- 山背風(やませかぜ):夏に太平洋側から吹く冷たい北東風
- 豆台風(まめたいふう):規模の小さい台風
- 隙間風(すきまかぜ):建物や窓などの隙間から吹き込む風
- 小春凪(こはるなぎ):晩秋から初冬の「小春日和」に起こる凪
- 卓越風(たくえつふう):特定の地域で頻繁に、または優勢に吹く風
- 春一番(はるいちばん):春先に初めて吹く強い南寄りの風。日本の気象用語
- 山谷風(さんこくふう):山や谷を通って吹く風。地形風の一種
- 山下風(やましたかぜ):山から吹き下ろす風
- 夕山風(ゆうやまかぜ):夕方に山から吹き下ろす風
- 浦山風(うらやまかぜ):海辺の山に吹く風
- 陸軟風(りくなんぷう):陸から海に向かって吹く弱い風
- 白南風(しろはえ):梅雨明け頃に吹く南寄りの風。主に西日本で使われる季語
- 貿易風(ぼうえきふう):地球規模で決まった経路に吹く風
- 海陸風(かいりくふう):海と陸の温度差によって生じる風。昼は海から陸へ、夜は陸から海へ吹く
- 黒南風(くろはえ):梅雨の初めに吹く南寄りの風
- 青田風(あおたかぜ):青々とした田んぼを吹き渡る風
- 雪解風(ゆきげかぜ):雪解けの時期に吹く風
- 清明風(せいめいふう):清明(4月上旬)ごろに吹く春の風
- 若葉風(わかばかぜ):初夏の若葉のころに吹く風
- 青北風(あおぎた):北から吹く冷たい風
- 裂葉風(れつようふう):葉を裂くような鋭い風
- 花信風(かしんふう):春に花の開花を知らせる風
- 春疾風(はるはやて):春に吹く激しい風
- 黄雀風(こうじゃくふう):5月ごろに吹く南風で、稲の開花期に吹く風
- 貝寄風(かいよせ):3月ごろに吹く西風で、浜に貝を打ち寄せる風
- 小夜嵐(さよあらし):夜に吹く激しい風や嵐
- 塵旋風(じんせんぷう):砂塵を巻き上げる旋風
- 大旋風(だいせんぷう):大きなつむじ風や竜巻
- 乱気流(らんきりゅう):空気中に生じる不規則な渦や乱れた流れ
- 天狗風(てんぐかぜ):つむじ風の異称
- 神立風(かみたつかぜ):神に仕える神事で用いられる風、または神に送る風
- 深山颪(みやまおろし):深い山から吹き下ろす強い風
嵐や竜巻など強い威力
風に関する言葉の中でも、嵐など威力が強い表現を紹介します。技名などに使いやすいと思います。
- 嵐(あらし):強い風や雨、雪などを伴う荒れた天候
- 暴風(ぼうふう):非常に強い風。気象庁では風速24.5m/s以上の風を指す
- 爆風(ばくふう):爆発によって発生する非常に強い風
- 風炎(ふうえん):山から吹く乾燥した熱い風
- 陣風(じんぷう):急に激しく吹く風。突風の一種
- 竜巻(たつまき):積乱雲に伴い発生する、地表から上空に向かって渦を巻く非常に強い風
- つむじ風(つむじかぜ):地表近くで発生する小規模な渦巻き状の風
- 旋風(せんぷう):渦巻き状に吹く風。つむじ風や竜巻の総称としても使われる
- 砂嵐(すなあらし):砂を巻き上げて吹く強い風。砂漠地帯などで発生しやすい
- 玉風(たまかぜ):暴風のこと
- 野分(のわき):秋に吹く強い風や台風・暴風雨
- 烈風(れっぷう):激しい風。気象用語では風速17.2~24.4m/sの風
- 突風(とっぷう):突然吹く強い風。短時間で急激に発生する
- 大風(おおかぜ):規模の大きい強い風。台風や暴風を指すこともある
- 鬼風(おにかぜ):荒々しく、災厄をもたらすとされる風
- 刃風(はかぜ):刃物を振るったときに生じる風
- 春嵐(しゅんらん):春に吹く強い風や嵐
- 猛風(もうふう):非常に強い風
- 悪風(あくふう):害をもたらす風
- 狂風(きょうふう):狂ったように激しく吹き荒れる風
- 火災旋風(かさいせんぷう):火災によって発生する渦巻き状の風
- 雄風(ゆうふう):力強く勢いのある風
- 業風(ごうふう):非常に激しい風。仏教用語としては業(ごう)によって起こる災いの風ともされる
- 颶風(ぐふう):非常に強い風。中国語で「台風」を指すこともある
- 凄風(せいふう):非常に激しく吹く風
- 飄風(ひょうふう):突発的に激しく吹く風
綺麗な表現
- まじ風(まじかぜ):突風。東北地方の方言
- いなさ(稲佐)風:海岸で吹く強い風。西日本の方言
- うら風:裏側から吹く風。方言・古語
- こち風:東から吹く風。古語
- まじり風:いろいろな方向から吹く風。方言
- すさ風(すさかぜ):荒ぶる風。古語・神話的表現
- しののめ風:夜明け頃の風。古語・詩語
- さや風:さやさやと吹く風
- そより風:そよそよと吹く風
- 葛ノ裏風(くずのうらかぜ):葛の葉が裏返るほどに吹く秋の風
- 風走る(かぜはしる):風が勢いよく吹き抜ける様子
- 風渡る(かぜわたる):風が一面に広がって吹く様子
- 凪(なぎ):風が止み、波もなく静かな状態
- 風立ちぬ(かぜたちぬ):風が吹き始めること。古語・詩語的表現
- 木枯らし(こがらし):晩秋から初冬に吹く冷たい強い風
- 息吹(いぶき):生命力や生き生きとした気配、自然の息遣いを感じさせるもの
- 薫風(くんぷう):初夏の新緑の間を吹くさわやかな風
- 緑風(りょくふう):初夏の青葉を吹き渡る風
- 清風(せいふう):清らかで涼しい風
- 秋風(あきかぜ):秋ごろに感じる風。秋の訪れを知らせる風
- 夜風(よかぜ):夜に吹く風
- 初凪(はつなぎ):年の初めに訪れる凪のこと
- 夜凪(よなぎ):夜に訪れる凪の状態
- 風気(ふうき):風の気配、または空気の動き。雅語
- 涼風(すずかぜ、りょうふう):涼しい風。夏の終わりや初秋に感じる爽やかな風
- 色風(いろかぜ):色っぽい風を意味する文学的・比喩的表現
- 花風(はなかぜ):花が咲くころに吹く風、または花を散らす風
- 夜半の嵐(よわのあらし):夜中に吹く嵐
- 木の芽風(このめかぜ):春に木の芽が芽吹くころに吹く風
- 星の入東風(ほしのいりこち):すばる(プレアデス星団)が西に沈む春に吹く東風
- 吹花擘柳(すいかはくりゅう):春の風が花を吹き散らし、柳をなびかせる様子
- 科戸の風(しなとのかぜ):神話で罪や穢れを祓い流すとされる風
- 神渡し(かみわたし):神に送る風、または神が渡るときに吹くとされる風
- 天つ風(あまつかぜ):大空に吹く風。古典では天から吹く風や、神の風の意もある
神話や伝説由来
神話や伝説に登場する風に関する言葉を紹介します。
- 風神(ふうじん)
- 日本神話で風を司る神。古事記・日本書紀では自然現象としての風を象徴する
- シナツヒコ(志那都比古神)
- 日本神話に登場する風の神。地上に風を送り農作物の成長や航海の安全を助ける役割を持つ
- 風伯(ふうはく)
- 中国神話の風の神
- 風師(ふうし)
- 中国神話の風の神。風伯と同一視される場合が多い
- 飛廉(ひれん)
- 中国神話における風の神。俊敏な神獣として描かれる
- 箕伯(きはく)
- 中国神話の風神。風を司る存在
- アイオロス(Aeolus)
- ギリシャ神話の風の王であり風の管理者
- アネモイ(Anemoi)
- ギリシャ神話の四方の風の神々の総称
- ボレアス(Boreas)
- ギリシャ神話の北風の神
- ゼピュロス(Zephyrus)
- ギリシャ神話の西風の神
- ノトス(Notus)
- ギリシャ神話の南風の神
- エウロス(Eurus)
- ギリシャ神話の東風の神
- アメン(Amen)
- エジプト神話の風神
- ヴァーユ(Vayu)
- インド神話の風神
- ヴァータ(Vata)
- インド神話の風神。ヴァーユと同一視されることもある
カタカナ・外国語
カタカナや外国語の風に関する言葉をまとめました。ファンタジー創作の技や地名などに使いやすいと思います。
- ハリケーン:主に北大西洋や北東太平洋、カリブ海などで発生する最大風速が強い熱帯低気圧
- ハブーブ:砂漠などで発生する、砂塵を伴う激しい突風
- ウィンド(wind):英語で風
- ブリーズ(breeze):英語でそよ風、微風
- ゼファー(zephyr):英語で西風やそよ風(詩的・文学的表現)
- ヴァン(vent):フランス語で風
- ヴェント(vento):イタリア語で風
- ビエント(viento):スペイン語で風
- ヴィント(Wind):ドイツ語で風
- パラム(바람):韓国語で風
- フォン(风):中国語で風
- ストーム(storm):英語で嵐
- テンペスト(tempest):英語で激しい嵐(詩的・古語的表現)
- スクォール(squall):英語で突風や急な強風
- オラージュ(orage):フランス語で嵐
- タンペット(tempête):フランス語で暴風
- トルメンタ(tormenta):スペイン語で嵐
- テンペスタ(tempesta):イタリア語で嵐
- シュトゥルム(Sturm):ドイツ語で嵐
- ポクプン(폭풍):韓国語で暴風
- トルネード(tornado):英語・スペイン語で竜巻」
- ツイスター(twister):英語で竜巻(口語表現)
- ワールウィンド(whirlwind):英語で旋風
- サイクロン(cyclone):英語で熱帯低気圧や渦巻き
- トロンバ・ダリア(tromba d’aria):イタリア語で竜巻
- シロッコ(Sirocco):イタリア語で、アフリカから地中海地方に吹く高温多湿の南風
- フェーン(Föhn):ドイツ語で、山越えの際に乾燥し高温となる風(フェーン現象)
- ボーラ(Bora):イタリア語・クロアチア語で、アドリア海沿岸に吹く冷たく乾燥した強風
- パンペロ(Pampero):スペイン語で、南米パンパ地方に吹く冷たく強い南西風
- モンスーン(Monsoon):英語で「季節風」。季節によって風向きが変わる大規模な風
- ブリザード(blizzard):英語で、吹雪や暴風雪
風に関するかっこいい言葉を小説の描写で活かすコツ
ここからは、風に関するかっこいい言葉を小説の情景描写に活かすコツを解説します。
風は目に見えないものですが、だからこそ読み手の想像力をかき立て情景を生き生きと描写できる要素なんです。
風の描写
風を使った表現のコツは、まず五感を意識することです。風は肌で感じるもの、音を運ぶもの、匂いを届けるものでもあります。
具体的な書き方のポイントは以下の通り。
- 風の強さ方向を具体的に表現する
- 風が運ぶものや動かすものに注目する
- 季節感や時間帯を風に込める
たとえば「風が吹いた」ではなく「頬を撫でるような優しい風が桜の花びらを舞い上げた」と書けば、春の穏やかな午後の情景が浮かび上がりますよね。
風に関するかっこいい言葉:まとめ
今回は創作で使える風に関するかっこいい言葉を紹介しました。
ファンタジー小説ではカタカナや外国語の表現を使うとイメージが広がりやすくなります。
また、情景描写に風の表現を入れると、肌触りや感触がリアルに伝えることが可能になります。
属性に関する言葉