「キャラクターにかっこいい二つ名をつけたいけど思いつかない…」
そんな悩みを抱える方のために今回は、小説や漫画などの創作で使える二つ名や異名について紹介します。
二つ名とは「独眼竜」や「ガラスの天才」のような、キャラの性質や能力を一言で表現した呼び方のことをいいます。
記事の前半では実在した人物のかっこいい二つ名や、漫画キャラの異名を紹介。
後半では、二つ名をつけるときのコツを5つ解説しています。
ファンタジー・SF・和風・バトル系など、どんな創作にもハマるアイデアが満載なので、ぜひ参考にしてください。
かっこいい二つ名や異名30選!実在した人物やアニメキャラの具体例
かっこいい二つ名の具体例をジャンル別に紹介します。
- 日本の武将10選
- 世界の軍人や政治家10選
- 漫画やアニメキャラ10選
日本の武将10選
日本の武将の二つ名を紹介します。
- 独眼竜(伊達政宗)
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戦国武将・伊達政宗の異名。片目であったことから「独眼竜」と呼ばれる。
- 剣豪将軍(足利義輝)
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室町幕府第13代征夷大将軍・足利義輝(あしかがよしてる)の二つ名。剣の腕前が卓越していたため剣豪将軍と呼ばれる。
- 第六天魔王(織田信長)
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戦国武将・織田信長。仏教における魔「第六天魔王」に由来する。
- 海道一の弓取り(今川義元)
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戦国武将・今川義元の異名。東海道地方における国持ち大名(弓取り)という意味。
- 鬼の副長(土方歳三)
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新選組副長・土方歳三(ひじかたとしぞう)の二つ名。規律に厳格だったため「鬼の副長」と称された。
- 拳骨和尚(武田物外)
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曹洞宗の僧侶かつ武術家の武田物外(たけだもつがい)。怪力で体術に長けたため拳骨和尚(げんこつおしょう)と呼ばれた。
- 槍弾正(保科正俊)
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戦国武将・保科正俊(ほしなまさとし)の異名。槍の名手だったため槍弾正(やりだんじょう)と称された。
- 北天の斗星(安東愛季)
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出羽国の戦国大名・安東愛季(あんどうちかすえ)。羽後最大の大名となり「北斗七星の北天に在るにさも似たり」と評された。
- 剣聖(塚原卜伝)
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戦国時代を代表する剣豪。上泉信綱と並び『剣聖』と称される。
- 三河の鹿(本多忠勝)
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戦国武将の本多忠勝の二つ名。鹿の角をあしらった兜を着用していたことが由来。
世界の軍人や政治家10選
ヨーロッパの軍人や政治家の二つ名を紹介します。
- 獅子心王(リチャード1世)
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イングランド王(在位1189-1199)。第3回十字軍でサラディンと戦い、勇猛さで「獅子心王(Richard the Lionheart)」と呼ばれた。
- 黒太子(エドワード・オブ・ウッドストック)
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イングランド王太子(1330-1376)。「黒太子」の異名は黒甲冑や冷酷さに由来するとされる。
- 砂漠の狐(エルヴィン・ロンメル)
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ドイツ陸軍元帥(1891-1944)。北アフリカ戦線で機動戦を指揮し、連合軍から「砂漠の狐(Wüstenfuchs)」と恐れられた。
- 鉄の宰相(オットー・フォン・ビスマルク)
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プロイセン首相(1815-1898)。厳格な政治手法から「鉄の宰相」と呼ばれた。
- 赤髭王(フリードリヒ1世)
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神聖ローマ皇帝(在位1155-1190)。赤い髭を持っていたことから「赤髭」と称された。
- オルレアンの乙女(ジャンヌ・ダルク)
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神の声を聞いたと主張し、百年戦争でフランス軍を率いたことから「オルレアンの乙女」と呼ばれた。
- 蒼き狼(チンギス・ハン)
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モンゴル帝国皇帝(1155-1227)。数年で世界最大のモンゴル帝国を築き上げた。「蒼き狼」はモンゴル神話に由来する。
- 王位コレクター(カール五世)
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オーストリアの皇帝(1500-1558)。フランスやベルギー、オランダや神聖ローマ皇帝の地位にもついた。
- 不死鳥(フランツ・ヨーゼフ1世)
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オーストリア皇帝(在位1848-1916)。晩年は「不死鳥」とも呼ばれた。
- 鉄腕ゲッツ(ゴットフリード・フォン・ベルリヒンゲン)
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中世ドイツの騎士。片腕を失うものの鋼鉄の義手を付けて戦い続けたことから「鉄腕ゲッツ」と呼ばれる。
漫画やアニメキャラ10選
漫画やアニメに登場するキャラクターの二つ名を紹介します。
- 美しき刃(紫吹蘭)
- 踊るイナズマ(黒沢凛)
- 地下の太陽(三ノ輪ヒカリ)
- 北海の荒鷲(松山光)
- ガラスの天才(三杉淳)
- 恐怖のレッドストッパー(赤井止也)
- 鋼鉄の巨人(デューター・ミューラー)
- 百年に一度の天才(金剛阿含)
- フィールドのカメレオン(葉柱ルイ)
- 悪魔の司令塔(蛭魔妖一)
かっこいい二つ名の決め方5つのコツ
キャラクターに合ったかっこいい二つ名をつけるコツを5つ紹介します。
キャラの能力や属性に合わせる
王道ですが、キャラクターの能力や属性をベースにして二つ名をつける方法です。
たとえば炎を操るキャラなら「紅蓮の焔王」や「火走る者」など、イメージに直結する名前がいいでしょう。
氷属性なら「氷刃の魔女」や「絶対零度の女王」みたいに、能力そのものやその応用形を連想させると印象が強まります。
この方法のメリットは名前だけでどんな力を持ってるのかが読者に伝わること。わかりやすさは大切です。
過去や背景を反映させる
「裏切り者」「亡国の王子」「復讐の刃」など、キャラの過去や設定を込めた二つ名は物語性が生まれます。
たとえば、かつて仲間を裏切った過去があるキャラに「偽りの忠臣」という二つ名をつけるだけで、背景が深くなりますよね。
読者が「なんでそう呼ばれてるんだろう?」と想像できるのがポイントです。
それが伏線になったり、後に物語の展開で名前の意味が回収されると読者の満足度も爆上がりします。
キャラの傷や秘密、後悔や願望を反映した名前は物語とキャラを密接に結びつけてくれます。
他キャラとの関係性を活かす
ライバルや師弟関係、恋人や兄弟など、キャラ同士のつながりを意識して二つ名をつける方法もあります。
たとえば「双刃の兄弟」「血誓の姉妹」「主なき従者」などは、他者との関係性から生まれる肩書きですよね。
「絶影の影法師」と「日輪の勇者」など、対になるような名前も演出効果抜群です。
この二つ名の付け方は、キャラ単体ではなく関係性そのものにロマンがあるときに特に刺さります。
世界観の中で人間関係が物語の軸になる場合にぜひ使ってみてください。
語感や響きにこだわる
かっこいい二つ名は、語感や響きの印象が大事です。とにかく耳に残るかどうかで印象が大きく変わります。
たとえば「ハガネノオロチ」「アルカディアの亡霊」「ブリューナクの右腕」など、語感とリズムが美しい名前は覚えてもらいやすいです。
長すぎると逆に覚えづらくなるので5~7音ぐらいに収めるのもコツです。
思わず口に出して言いたくなるような二つ名を目指しましょう。
矛盾やギャップで印象付ける
「笑う悪魔」「優しき処刑人」「無力なる全能」など、矛盾するような言葉の組み合わせは目を引きます。
この手法は、名前だけでキャラの「内なる葛藤」や「多面性」を表現できるのが最大の魅力ですね。
ギャップは人を惹きつける要素なので「処刑人なのに慈悲深い」とか「破壊神なのに平和主義」みたいなのも刺さります。
読者は「なにそれ?」って興味を持ってくれるので名前の力でキャラに深みを持たせるならおすすめの方法です。
ただし、やりすぎると意味不明になるので元となるキャラ設定との整合性だけは大切にしましょう。
かっこいい二つ名の決め方:まとめ
今回は実在する軍人や武将、アニメキャラクターの異名を具体例として紹介し、かっこいい二つ名の決め方を解説しました。
小説や漫画では、キャラクターの性質や能力を反映させることで、読者に強い印象を残すことができます。
また、響きやギャップを意識することで、記憶に残る名前を作ることも可能です。
命名は創作の醍醐味のひとつ。ぜひこの記事を参考に、あなたのキャラにぴったりの二つ名を生み出してください。