小説を書いていて、最後にどんなエンドマークを付けようか迷ったことはありませんか?
この記事ではエンドマークの種類や位置など書き方を解説します。
- エンドマークの種類
- 「了」を書く位置はどこ?
- 必要ではないが入れたほうがいい理由
【小説】エンドマークの書き方や種類!了の位置はどこ?
小説におけるエンドマークの書き方を解説します。
- エンドマークの種類
- 了の位置はどこ?
- 必要ではないが入れたほうがいい
エンドマークの種類
小説の最後につけるエンドマーク。いろんな種類がありますが、あなたはどの文字を使っていますか?
基本的に「このエンドマークを使わなければいけない」というルールはありません。
よく使われているエンドマークの種類をリストアップしてみました。
- (完)
- 定番でよく使われているエンドマーク。どんなジャンルにも馴染み、読者にとっても馴染み深い表現
- (了)
- こちらも定番。完よりも少しキッチリした印象がありますが、脚本執筆では推奨されることも多い
- (終)・(終わり)
- 時代小説でたまに見かける。ひらがなの「おわり」は童話や親しみやすい作品にぴったり
- 「fin」「end」
- 海外のドラマや映画のラストで見かける。小説でも洋風ファンタジーなら雰囲気が合う
一般的には「完」か「了」が多い印象です。迷ったらどちらかを使っておけば間違いないでしょう。

個人的には「了」をよく使っています。
連載や続編がある場合は、(つづく)や(続編に続く)を使うといいでしょう。
了の位置はどこ?
エンドマークを書く位置も定められたルールはありません。
媒体によって規定がある場合を除いてどこに書いても間違いではありません。
読者に「これで小説が終わりなんだな」と伝わる位置に書けばOKです。
書く位置に迷ったときのためにスタンダードなエンドマークの位置を紹介します。
縦書きの原稿用紙なら、最後の文章が書かれた行の隣、半分より下のマスに書くとわかりやすいです。
横書きの場合は、最終行の1行下に書きます。
そして二人は永遠の愛を誓った。
(了)
エンドマークの前に改行をどれくらい入れるかも作者しだいです。
1行開けでも2行開けでもいいし、人によっては本文の直後に改行なしで書く小説もあります。
夜風がそっと頬を撫でた。(了)
ただし、Web小説の場合は読者がスマホで読むことが多いため、エンドマークが画面内に収まる位置に配置することも大切です。
文章の最後から下に位置しすぎると、読者がスクロールしないとエンドマークに気づかない可能性があるからです。
必要ではないが入れたほうがいい
前述したように、エンドマークの書き方に明確なルールはありません。
最後に必ず書かなければいけないというものでもないのです。
出版されている紙の小説でも、Web小説でもエンドマークがない作品はたくさんあります。
web小説は、紙の本と違って残りの文量が物理的にわかりません。
紙の本なら「了」がなくても物理的に最後だとわかります。
しかしWebだと次のページに続いているのか連載途中なのか、あるいは終わりなのかわかりにくいですよね。
読者が小説を読み終わって余韻に浸ったり物語を振り返るときに、「終わったのかな?」と余計な考えが生まれてしまうことになります。
そのため、エンドマーク「了」をつけて、読者に明確に小説の終わりを伝えるほうが良いと思います。
【小説】エンドマークの書き方や了の位置:まとめ
今回は、小説におけるエンドマークの書き方や種類を解説しました。
- 了や完などの種類があり、どれを使っても良い
- 位置は本文の最終行の次の行
- エンドマークは必要ではないが書いたほうがいい
エンドマークの書き方に定められたルールはありません。意識するべきポイントは、読者に物語の終わりをはっきり伝えること。
読者が迷わず小説の余韻に浸れるように書くことをおすすめします。