小説を書いても文字数が増えなくて悩んでいる人は多いと思います。
ムダな描写を増やしても読みにくくなってしまいます。
そこでこの記事では、上手に文字数を増やすための具体的な方法を5つ解説します。
また小説の公募で必要な10万文字を書けない人に向けて、書ける人の考え方やコツを紹介します。
小説の文字数を増やす5つの方法
小説の文字数を増やすにはどうすればいいのか、具体的な方法を解説します。
ムダな描写やシーンを増やしても意味がありません。小説が面白くなくなり評価を落とすだけです。
しっかりと面白さや物語に深みを与えるための要素を増やすことが大切です。そのために以下のような方法で文字数を増やしてみてください。
- 問題や敵を増やす
- キャラクターの背景を深掘りする
- サブプロットを追加する
- 登場人物を増やす
- 描写を細かくする
問題や敵を増やす
小説の文字数を増やすための方法1つ目は「問題や敵を増やす」ことです。
主人公が解決しなければならない問題や、新しく立ちはだかる敵を増やすと物語を盛り上げながら文字数を増やせます。
たとえば、冒険の途中で新たな敵が現れたり、謎の組織に狙われたり、仲間と対立したり次々と試練が訪れる展開を作ります。
また、問題を解決したと思った瞬間に新しい問題が出てくると読者は「次はどうなるんだろう」とワクワクしますよね。
このときにそれぞれのエピソードがしっかり繋がっていることを意識しましょう。
バラバラだと盛り上がりが加速せずにぶつ切りの印象になってしまいます。
キャラクターの背景を深掘りする
小説の文字数を増やすための方法2つ目は「キャラクターの背景を深掘りする」ことです。
登場人物の過去や背景を詳しく描くことで、文字数を増やしながらキャラクターを掘り下げることができます。
たとえば、主人公が抱えるトラウマや幼少期のエピソードを描いてみましょう。
過去の経験が今の行動にどんな影響を与えているのかを描くことで読者がキャラクターに感情移入しやすくなりますよ。
これは主人公側だけではなく敵キャラにも有効な方法です。敵キャラの背景を描くことで単純な悪者ではない魅力的なキャラにすることができます。
背景描写は単なるエピソードとしてだけでなく、メインプロットを補完する役割を持たせると効果的です。
サブプロットを追加する
小説の文字数を増やすための方法3つ目は「サブプロットを追加する」ことです。
サブプロットは、メインストーリーとは別にちょっとした「副ストーリー」を加える方法です。
たとえば、主人公の友人が隠している秘密が明らかになる展開や、別の場所で起こっている事件が後々メインの話とつながるといった形です。
サブプロットがメインプロットと絡み合うことで、文字数を増やしながら厚みのある物語にしたりテーマを補強できます。
注意点としては、メインに影響を与えない話を追加しないことです。
登場人物を増やす
小説の文字数を増やすための方法4つ目は「登場人物を増やす」ことです。
新しいキャラクターを登場させるのも効果的です。
主人公の旅に新たな仲間が加わったり、物語をかき乱す敵キャラが現れたりすると、それだけで新しい会話やエピソードが生まれますよね。
ただ、キャラクターを増やしすぎると書いてる方も読者も混乱するので、それぞれの役割をしっかり考えておくことが大切です。
各キャラクターが物語のどの部分にどう貢献するかを計画的に設定しましょう。
描写を細かくする
小説の文字数を増やすための方法5つ目は「描写を細かくする」ことです。
風景や心情をもっと詳しく書くだけでも文字数を増やすことができます。
風景や場面の描写はキャラクターの五感を上手く使うと文章量が増えます。たとえば「広場が見えた」という描写を深掘りしてみましょう。
古い石畳の広場には、色とりどりの屋台が並び甘い焼き菓子の香りが漂っていた。
細かく説明するだけで読者がその場面をイメージしやすくなりますよね。
また、キャラクターが何を考えどんな感情を抱いているのかを丁寧に説明することで物語の奥行きが増します。
「悲しかった」ではなく、「涙が止まらず、胸が締め付けられるような痛みを感じた」
このように具体的な描写を積み重ねることで読者に小説の世界をリアルに感じさせながら文字数を自然に増やせます。
ただし、ムダな描写をいれるとダレてしますので「意味のある文章になっているか」を意識しながら書きましょう。
小説を10万文字書ける人と書けない人
小説の公募では枚数制限があり、10万文字以上書くことが必要な賞がほとんどです。
10万文字なんて書けないと不安になるかもしれませんが大丈夫です。コツコツと進めればきっと達成できます。
ここでは、10文字書ける人の心構えやコツを解説します。
10万字のページ数はどれくらい?
小説の10万文字とはページ数でいうとどれくらいなのでしょうか?
10万文字は400字詰め原稿用紙換算で250枚です。
小説の公募では応募要件に原稿用紙換算で200枚から300枚など決められています。しかしプロでも1日にそんなに書くわけではありません。
分割して考えれば心理的な負担は減らせますよ。
書けない人は分割して考える
「10万文字なんて書けない」と考えてしまう人は多いと思います。
原稿用紙250枚を普通の生活で書くことなんてありませんから、小説を書き始めることさえ嫌になってしまいそうです。
この壁を乗り越えるためには、まず小さな目標に分割して取り組むことが有効です。
10万文字は原稿用紙換算で250枚。これを10章に分けると25枚になります。25枚なら1万文字なので文字数へのプレッシャーは少なくなりますよね。
250枚ということは1日2ページ書けば125日で書けます。つまり1日800字書ける人なら3ヶ月で1作完成させられるということです。
「10万文字書く」と考えると難しいですが「1日800文字書く」と考えると書ける気がしませんか?
執筆習慣を作る
10万文字書ける人になるには、執筆習慣を作ることが大切です。
小説を書くことを「日課」にして、少しずつでもいいので書いていけばいつの間にか10万文字に達成しています。
たとえば、朝ごはんの後や寝る前の時間に30分だけ書くと決めてみるとどうでしょうか?
「今日は400文字だけ」など、自分に合った目標を決めると無理なく続けられます。
私の経験上、高すぎる目標設定はやめたほうがいいです。
私は過去に1日10枚執筆しようと決めたことがあります。
しかし3枚しか書けなかったり1文字も書けない日があるとどんどんモチベーションが下がっていきました。
達成感がないと人は継続できません。低い目標設定でもいいので継続することが大切です。
書けない日があっても自分を責めず、休むことで次の日のやる気につなげましょう。
小説の文字数を増やす5つの方法:まとめ
小説の文字数を増やす5つの具体的な方法を解説しました。
- 問題や敵を増やす
- キャラクターの背景を深掘りする
- サブプロットを追加する
- 登場人物を増やす
- 描写を細かくする
文字数を増やすには新たな展開で物語を盛り上げたり、風景や心理描写を細かくして文章に深みを出す方法があります。
公募の応募要件にありがちな10万文字を書けないと悩んでいる方は執筆習慣を作ることで書ける人になれます。
- 分割して心理的負担を減らす
- 執筆習慣を作る
上手に文字数を増やして公募用の小説を書き上げましょう。