この記事では、和風ファンタジーの書き方や職業一覧を解説しています。
- 職業を戦闘系や魔法系など分類して紹介
- 和風ファンタジー小説の書き方を解説
前半は創作に使える用語集として、後半はキャラや能力の設定、背景資料の集め方などノウハウをまとめています。
和風ファンタジーの職業一覧!キャラ設定に使える用語集
和風ファンタジーの創作で使える職業を分類して一覧にしました。
- 戦闘系
- 魔法系
- 神職系
- 技術系
- 芸能系
- 社会系
戦闘系
- 侍/武士:武士道にのっとり剣や槍で戦う身分の高い戦闘者
- 忍者:隠密行動や諜報活動を得意とする
- 傭兵:戦闘技術を売り、生計を立てる雇われの兵士
- 盗賊:密かに物品を奪い生きる者
- 山賊:山間部で略奪や襲撃を行う集団の一員
- 用心棒:主人や町に雇われ護衛する
- 鬼狩り:鬼や妖怪を専門に討伐する戦士
- 妖怪使い:妖怪と契約し共に戦う
- 狩人:山野で獣を狩り、食料や素材を得る
- 斥候:敵地を偵察し情報を集める先遣隊
- 影武者:主君の身代わりを務める戦士
魔法系
- 陰陽師:呪術や式神を使い、霊的な問題を解決する呪術師
- 祈祷師:病気や災厄を祓うために祈りや呪文を唱える
- 祓魔師:悪霊や妖怪を祓う専門の霊的戦士
- 呪術師:呪いや祈祷で力を行使する魔術師
- 退魔師:妖怪や悪霊を退治する戦闘的呪術師
- 召喚師:式神や霊獣を呼び出して戦う
- 占い師:星や易を読み未来を予言する
- 霊媒師:霊と交信し、メッセージを伝える
- 仙人:山中で修行し、不老不死や霊力を得た賢者
- 錬金術師:薬や魔法道具を錬成する科学者兼魔術師
- 霊符師:霊符を作り使う
神職系
- 巫女:神の言葉を伝え、祈祷や儀式を執り行う女性の神職
- 僧侶:仏教の教えを広め、祈祷や治療を行う宗教者
- 修験者:山岳で修行し、霊力を用いて祈祷や呪術を行う山の聖職者
- 山伏:山で修行し、霊力を得て祈祷や護符を扱う修行者
- 神主:神社の管理と祭祀を司る神職
- 聖女:神聖な力を持ち人々を救う女性聖職者
- 祭司:祭りや宗教儀式を統括・執行する
技術系
- 鍛冶師(刀鍛冶など):武具や道具を鍛造し、戦闘者に装備を提供する職人
- 庭師:美しい庭園を設計・管理し、自然と調和を図る職人
- 絵師:絵画や巻物を描き、物語や記録を視覚化する芸術家
- 仏師:仏像や神像を彫刻し、宗教的な装飾を施す職人
- 摺り師:木版画などを制作し、絵や文字を大量に複製する技術者
- 水引細工師:紙や糸で装飾品を作り、贈答品を彩る職人
- 職人:伝統工芸品を制作し、文化を支える技術者
- 茶人:茶の湯を極め、精神性を追求する
- 鷹匠:鷹や鳥を使役し狩猟や伝令に用いる
- 竹取職人:竹を使った工芸や管理を行う職人
- 魚商:漁業や流通に関わる
- 船頭/船大工:船の操縦や建造を担う
- 旅籠の主人:宿屋を営み旅人をもてなす
- 薬師:薬草や漢方を調合し処方する専門家
- 農民:土地を耕し、食糧を生産する
- 漁師:海や川で魚を捕り、生計を立てる
- 大工/石工:建築や工芸の専門職
芸能系
- 芸者/舞妓:歌舞や踊りで客をもてなし、文化を伝える女性芸能者
- 花魁:遊女の中でも位が高く、美貌と教養で客をもてなす女性
- 遊女:遊郭で客をもてなす女性
- 楽師(雅楽・三味線など):伝統楽器を演奏し、儀式や宴を彩る音楽家
- 舞人(舞踏家):儀式や娯楽のために舞を舞う踊り手
- 香道家:香を焚き、その香りの趣を楽しむ文化人
- 書道家:美しい文字を書き、書の芸術を極める
- 旅芸人/大道芸人:各地を巡り芸を披露する
- 踊り子:舞踊で観客を魅了し、時に魔法効果を持つ
- 祭り囃子/太鼓打ち:祭りの音楽や踊りを担う
- 伝承者/影絵師:物語や伝説を語り伝える
社会系
- 商人:商品を売買し、経済活動を担う交易の専門家
- 町人:商工業に従事し都市生活を営む一般市民
- 役人(奉行・代官など):地方行政や治安維持を担当する公務員
- 貴族(公家):朝廷や領地で高い地位を持つ上流階級
- 宮廷官人:朝廷で政治や儀式を執り行う官吏
- 旅商人:遠方から来る商人
- 伝令(飛脚):重要な消息を迅速に伝える使者
- 町火消し:江戸時代の消防士で町の安全を守る
- 荷物持ち(ポーター):冒険者の荷物を運ぶ補助者
- 金貸し:貸金業者
- 風来坊:定住せず自由に旅をする放浪者
- 旅僧:各地を巡り布教や祈祷を行う僧侶
和風ファンタジーの書き方のコツ!職業をキャラ設定に活かす
- 和風ファンタジーのキャラ設定
- 能力や魔法
- 背景や資料集め
キャラ設定
まずはキャラクターの立場と職業を決めましょう。
和風ファンタジーなら、武士や陰陽師、忍者など戦闘系が定番で人気があります。
立場を決めることで、キャラの行動原理や物語の方向性が決まってきます。
次はキャラの内面、つまり価値観や過去のエピソードを作り込みましょう。
「なぜこの職業を選んだのか?」「何を恐れているのか?」「過去に何を失ったのか?」といった質問を自分に投げかけてください。
過去の失敗やトラウマが現在の行動に影響を与える設定は、物語に深みを出す鉄板です。
能力や魔法
キャラの能力や特技は、物語に緊張感や見どころを生み出します。
陰陽術の達人、妖怪と心を通わせる力、剣の名手、商才に長けるなど設定は自由です。
ただし、能力は「物語の課題をどう解決するか」という視点で設計してください。
強すぎる能力は物語を平坦にしてしまうし、弱すぎると動きが生まれません。
制限やリスクを設定して緊張感を維持するのがコツですよ。

背景や資料集め
和風ファンタジーを作るには、当時の生活様式や歴史を知っておく必要があります。
そのためにおすすめなのが、歴史書や民話を読むことです。
『日本書紀』『平家物語』などの古典、地方に伝わる妖怪伝説や昔話は和風ファンタジーの宝庫です。
こうした資料には独特の価値観や文化が詰まっていて、そのまま物語の素材になります。
また、和風物の創作に特化した以下のような資料もあります。
完璧に知識を入れようと思うと大変なので、まずは自分が好きな和風ファンタジー小説や漫画を参考に書いてみるのも良いと思います。
和風ファンタジーの職業一覧!キャラ設定や書き方のコツ:まとめ
和風ファンタジーの書き方や職業一覧をまとめました。
- 職業を決めると物語の方向性が定まる
- 和風ならではの能力やキャラ設定が肝心
和風ファンタジー小説の魅力は、独特の文化や歴史、そして幻想的な能力にあります。
ただし、それを表現するためには細かな設定作業と資料集めが不可欠です。
まずは好きな作品を参考に物語を考えてみると楽しく書けると思います。