この記事では「月に関するかっこいい言葉」123選を紹介しています。
この記事の内容
- 満月や三日月のかっこいい言葉
- 月の見え方や気候に関する別名
- 美しい詩的な表現
- 神話や伝説の月に関する異名
- 外国語やラテン語の言い方
- 1月から12月の和風月名
小説や詩などの創作で使える基本的な用語から外国語の言い方など、月にまつわる美しい言葉と意味を解説していきます。
目次
月に関するかっこいい言葉123選！美しい別名や外国語の表現一覧
月に関するかっこいい言葉や言い方をまとめました。
まずは日本語の美しい表現や別名を紹介します。
満月や三日月・満ち欠けのかっこいい言葉
月の満ち欠けには、それぞれ美しい呼び方があります。
- 偃月（えんげつ）：半円形の月、倒れた弓のような形の月
- 残月（ざんげつ）：明け方まで残っている月
- 有明（ありあけ）：明け方まで残っている月、古典文学でもよく使われる
- 暁月（ぎょうげつ）：明け方まで残っている月
- 暁月夜（あかつきづくよ）：明け方まで残っている月
- 朝月夜（あさづくよ）：明け方まで残っている月、俳句で使われる
- 望月（もちづき）：満月の異名
- 天満月（あまみつつき）：満月の別名で和歌や俳句に見られる
- 円月（えんげつ）：満月の別名
- 月輪（げつりん）：満月の別名で仏教用語としても使われる
- 名月（めいげつ）：中秋の名月など澄み渡った美しい満月
- 盈月（えいげつ）：新月から満月になるまでの間の月、盈は「満ちていく」の意
- 風月（ふうげつ）：風と月、転じて風流・自然美を表す語
- 夕月（ゆうづき）：夕方に見える月
- 半月（はんげつ）：半分に見える月
- 上弦（じょうげん）：新月から満月に向かう途中、月の右半分が光る半月
- 下弦（かげん）：満月から新月に向かう途中、月の左半分が光る半月
- 弦月（げんげつ）：半月の別名、上弦・下弦どちらも指す
- 弓張（ゆみはり）：弓のような形の半月
- 破月（はげつ）：欠けた月
- 片割月（かたわれづき）：半月の別名
- 三日月（みかづき）：陰暦3日の夜の月、細い弓形の月
- 眉月（まゆづき）：三日月の別名、眉のように細い月
- 蛾眉（がび）：美人の眉の形にたとえた三日月の異名
- 繊月（せんげつ）：三日月の別名
- 幾望（きぼう）：陰暦14日の夜の月、満月に近い月
- 待宵（まつよい）：陰暦14日の夜の月、満月に近い月
- 十六夜（いざよい）：陰暦16日の月
- 立待月（たちまちづき）：陰暦17日の月
- 居待（いまち）：陰暦18日の月
- 臥待月（ふしまちづき）：陰暦19日の月
- 寝待月（ねまちづき）：陰暦19日の月
- 更待月（ふけまちづき）：陰暦20日の月
- 銀鉤（ぎんこう）：細い三日月
- 虧月（きげつ）：欠けて瘦せ細った月
- 虧盈（きえい）：月の満ち欠け
- 皓月（こうげつ）：明るく輝く月、特に満月を指すことが多い
陰暦とは？
「陰暦（いんれき）」とは、月の満ち欠け（新月から次の新月まで）を基準にして作られた暦のことです。
日本では「旧暦」や「太陰太陽暦」とも呼ばれ、明治5年（1872年）まで使われていました。
月の見え方や気候に関する別名
季節や気候、見え方によって月は呼び方が変わることがあります。
- 空明（くうめい）：水面に映った月の影
- 海月（かいげつ）：海面に映った月影
- 朧月夜（おぼろづきよ）：月のほのかに霞んでいる春の夜
- 煙月（えんげつ）：煙のように霞んで見える月
- 淡月／澹月（たんげつ）：霞んで見える月
- 雨夜の月（あまよのつき）：雨雲に隠れた月
- 冬月（とうげつ）：冬の月
- 寒月（かんげつ）：ひときわ寒い冬の夜に冴える月
- 春月（しゅんげつ）：春の月
- 月光（げっこう）：月の光
- 弄月（ろうげつ）：月を眺めること
- 月虹（げっこう）：月の光による虹
- 孤月（こげつ）：もの寂しそうに見える月
- 黒月（こくげつ）：新月や月食など、月が見えない状態を指す
- 月華／月花（げっか）：月の光
- 江月（こうげつ）：川面に映る月、または川の上に出た月
- 月蝕（げっしょく）：月が欠けて見える現象
- 無月（むげつ）：曇り空などによって月が見えないこと
- 雨月（うげつ）：雨でよく見えない月
- 月痕（げっこん）：欠けた月
- 山月（さんげつ）：山の上に出ている月
- 氷輪（ひょうりん）：氷のように冷ややかに輝く月
- 朗月（ろうげつ）：明るく澄んだ月
美しい詩的な表現
月は古くから人々の心をとらえ、数多くの美しい表現や名前が生まれてきました。
和歌や漢詩などで使われる美しい詩的な月の表現をまとめました。
- 玄兎（げんと）：月にいるとされるウサギのことで、転じて月そのものを指すこともある
- 玉兔（ぎょくと）：月そのものや月の兎を指す中国伝説の言葉
- 玉輪（ぎょくりん）：美しい円形のものを意味し、漢詩や和歌で満月を表すときに使う
- 蘿月（らげつ）：つたかずらの隙間から漏れる月の光
- 繊魄（せんぱく）：古典中国文学で三日月や細い月を指す
- 月兔（げつと）：月にいる兎、転じて月そのものを指す表現
- 白月（びゃくげつ）：白く輝く月の意味で漢詩や和歌で使われる
- 黄昏月（たそがれづき）：黄昏どきに見える月。和歌や俳句にも見られる
- 夜半の友（やはんのとも）：夜を照らす友という意味
- 清光（せいこう）：清らかな月の光
- 素娥（そが）：美しい月の女神
- 桂月（けいげつ）：月に生えるという桂の木から
- 兎影（とえい）：月に映るうさぎの影
神話や伝説の月に関する異名
世界各地の神話や伝説には、月にまつわる美しい物語がたくさんあります。
- 月天（がってん）月を神格化した呼び方で、仏教で月の神・月そのものを指す
- 月読命（つくよみ）：日本神話の月の神
- 月宮（げっきゅう）：伝説や神話で月にあるとされる宮殿
- 月の都（つきのみやこ）：「月宮」の別称として詩歌や物語で使われる
- 月の宮（つきのみや）：月の宮殿の意
- 蟾宮（せんきゅう）：「蟾」はヒキガエルの意で、月に住むとされる伝説の動物。転じて月宮の別名
- 月府（げっふ）：月宮の別名
- 烏兎（うと）：中国神話で「三足の烏(太陽)」と「兎(月)」のこと。転じて太陽と月を指す
- 嫦娥（じょうが）：中国神話の月の女神
- 姮娥（こうが）：天女のこと
- 広寒府（こうかんふ）：中国神話で月にあるとされる宮殿の名
- 月桂樹（げっけいじゅ）：月に生えるという聖なる木
- 桂花（けいか）：月に咲くという花
- エンディミオン（Endymion）：ギリシャ神話、月の女神セレーネに愛された美青年
- ヘカテー（Hecate）：ギリシャ神話、三相一体の月の女神
- アストライア（Astraea）：ギリシャ神話、正義の女神、星座となって夜空を照らす
- ルナ（Luna）：ラテン語・ローマ神話の月の女神
- セレーネ（Selene）：ギリシャ神話の月の女神
- ディアナ（Diana）：ローマ神話の狩猟と月の女神
- アルテミス（Artemis）：ギリシャ神話の狩猟と月の女神
- シンシア（Cynthia）：月の女神アルテミスの別名
- シルバーレディ（SilverLady）：英語圏での月の美称
外国語の表現
月に関する外国語の言葉をまとめました。ファンタジー小説なので使うと雰囲気が出ると思います。
- ムーン（Moon）：月
- ルナー（Lunar）：月の、月に関する
- クレセントムーン（Crescent moon）：三日月
- ハーフムーン（Half moon）：半月
- フルムーン（Full moon）：満月
- ニュームーン（New moon）：新月
- ギバスムーン（Gibbous moon）：凸月（満月に近い形）
- ワクシングムーン（Waxing moon）：満ちていく月
- ワニングムーン（Waning moon）：欠けていく月
- ブルームーン（Blue moon）：ブルームーン（ひと月に2回目の満月）
- ブラッドムーン（Blood moon）：ブラッドムーン（皆既月食で赤く見える月）
- スーパームーン（Supermoon）：スーパームーン（地球に最接近した満月）
- ハーベストムーン（Harvest moon）：ハーベストムーン（秋分に最も近い満月）
- ハンターズムーン（Hunter’s moon）：ハンターズムーン（ハーベストムーンの次の満月）
- ウルフムーン（Wolf moon）：ウルフムーン（1月の満月）
- ピンクムーン（Pink moon）：ピンクムーン（4月の満月）
- マン・イン・ザ・ムーン（Man in the Moon）：月の模様が人の顔に見えるという伝承
- ムーンラビット（Moon rabbit）：月のウサギ
- ムーンビーム（Moonbeam）：月光の一筋
- ムーンライト（Moonlight）：月明かり
- ムーンシャドウ（Moonshadow）：月影
- ムーンダスト（Moondust）：月の塵
- ムーンストーン（Moonstone）：月長石と呼ばれる宝石の名前
- ルナーイクリプス（Lunar eclipse）：月食
- ソーラーイクリプス（Solar eclipse）：日食
- ルナーサーフェス（Lunar surface）：月面
- マーレ（Mare）：月の表面に見えるくらい平原を海と呼ぶ
- タイダルフォース（Tidal force）：月の重力によって生じる潮汐現象の原因となる力
月に関するかっこいい言葉！ラテン語や和風月名の言い方
ここからはラテン語の月に関するかっこいい言葉や言い方を紹介します。
ラテン語の暦の月名
ラテン語で1月から12月までを表現するときの別名はコチラです。
- ヤーヌアーリウス（Ianuarius）：1月
- フェブルアーリウス（Februarius）：2月
- マールティウス（Martius）：3月
- アプリーリス（Aprilis）：4月
- マーイウス（Maius）：5月
- ユーニウス（Iunius）：6月
- ユーリウス（Julius）：7月
- アウグストゥス（Augustus）：8月
- セプテンベル（September）：9月
- オクトーベル（October）：10月
- ノウェンベル（November）：11月
- デケンベル（December）：12月
1月から12月の和風月名
カレンダーには1月や12月という表記の他に漢字の和風月名が書かれています。
和風月名とは日本で古くから使われてきた伝統的な呼び名で、その月の行事や季節感にちなんで名前がつけられています。
- 1月：睦月（むつき）
- 親族が集まり睦み合う月
- 2月：如月（きさらぎ）
- 寒さで衣を重ね着する月（衣更着）
- 3月：弥生（やよい）
- 草木がいよいよ生い茂る月
- 4月：卯月（うづき）
- 卯の花が咲く月
- 5月：皐月（さつき）
- 田植えをする月（早苗月）
- 6月：水無月（みなづき）
- 田に水を引く月（水の月、「無」は「の」）
- 7月：文月（ふみづき）
- 文（書物）を披露する月、または稲の穂が膨らむ月
- 8月：葉月（はづき）
- 木の葉が落ち始める月
- 9月：長月（ながつき）
- 夜が長くなる月
- 10月：神無月（かんなづき）
- 神々が出雲に集まり不在になる月（出雲では「神在月」）
- 11月：霜月（しもつき）
- 霜が降りる月
- 12月：師走（しわす）
- 師（僧侶）も走り回るほど忙しい月
月に関するかっこいい言葉一覧：まとめ
小説や漫画の創作で使える月に関するかっこいい言葉123選をまとめました。
これらの言葉を使う際は、作品の世界観やキャラクターの性格、読者層に合わせて選択することが大切ですね。
最初は使いやすいものから始めて、徐々にバリエーションを増やしていくと良いでしょう。
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