「自分の小説が面白くないんじゃないか症候群」の対策は駄作を作る勇気

「自分の小説が面白くないんじゃないか症候群」の対策は駄作を作る勇気

「自分の作品がつまらないかもしれない」「駄作を作るのが怖い」小説を書いていると突然、そんな不安に襲われることがあります。

楽しんで書いていたはずなのに「面白くないんじゃないか症候群」になると、自分の作品に納得できず創作の手が止まってしまうんですよね。

三雲ハル

私も過去にこの現象に陥りましたが、実は多くの小説家や漫画家が経験しているよくあることだそうです。

今回は「面白くないんじゃないか症候群」の原因と克服する方法を詳しく解説します。

「駄作を作る勇気」を持つことで、創作はもっと楽しく自由になれますよ。

目次

自分の小説が面白くないんじゃないか症候群とは?原因を知る

なぜ自分の小説が面白くないんじゃないか症候群になってしまうのでしょうか。

原因を知ることから対策方法を考えていきます。

  • 面白くないんじゃないか症候群とは?
  • 完璧主義に陥る
  • 優れた作品と比較してしまう
  • 批判を恐れている

それでは、それぞれ詳しく解説していきますね。

面白くないんじゃないか症候群とは?

面白くないんじゃないか症候群とは、クリエイターが自分の作品に自信を持てず、創作をためらってしまう状態のことです。

「自分の小説が面白くないんじゃないか」という不安は、多くの作家が経験しています。

  • この小説、どこが面白いんだろう
  • 読者が楽しんでくれるわけない
  • 文章も下手でストーリーもよくわからない

自分が書いている作品に対して、このような否定的な感情ばっかりが浮かんできて書き続ける意欲を失ってしまうんですよね。

一度手が止まると「もういいや」となって中途半端なところで完成させずに放置してしまう。

別の小説を書き始めても、また「面白くないじゃないか症候群」になって、完成させずに終わる…。

プロットや設定を考えているときは楽しいのに、いざ書き始めたり推敲している段階で、面白く思えなくなってしまうとても怖い瞬間です。

三雲ハル

せっかく時間をかけて作った小説が自分でも面白くないと感じてしまうと辛いですよね。

完璧主義に陥る

面白くないんじゃないか症候群1つ目の原因は、完璧主義に陥ること。

完璧を求めすぎると、作品を完成させることがどんどん難しくなります。

「面白くないんじゃないか症候群」は真面目な人ほど陥りやすいと思います。

たとえば次のような人。

  • 小説を1作も書き上げていないのに、小説作法の本は何十冊も読んでいる人
  • 文章の書き方を勉強するけど、1日100文字も書いていない人
  • 一文書くたびに「これでいいのか」と悩んでしまう

とにかく最初から完璧を求めすぎていて、理論や知識だけは身につけていても実践ができない人はとても真面目な方です。

でも真面目さが仇となって、自分が書いている小説にも厳しくなってしまうんです。

三雲ハル

「自分には才能がない」「どうせ誰にも見てもらえない」などのネガティブな思考が創作の手を止めてしまうんですよね。

しかし、成功しているクリエイターの多くも最初は同じ悩みを抱えていました。

重要なのはその不安に負けずに創作を続けることです。

作品は、世に出して初めて価値を持ちます。100点を目指すよりも、70点でもいいから形にすることが大切なんです。

優れた作品と比較してしまう

面白くないんじゃないか症候群2つ目の原因は、優れた作品と比較してしまうこと。

好きな作家さんの小説を読んだ後「自分の作品はこんなに面白くない」と落ち込んだことはありませんか?

これはとても無意味な比較なんです。なぜ無意味かというと、プロの作家は何年も何十年も書き続けてきた経験があります。

さらに出版された作品は編集者やプロの目を通して磨かれています。あなたが読むのは「完成品」で最初の下書きではありません。

三雲ハル

プロの作品ではなく人気があるWeb小説と比べるのも意味がありません。

「こんな面白い小説を書きたい」と憧れるのは良いことですが、自分の今の実力に合った目標を立てましょう。

批判を恐れている

面白くないんじゃないか症候群3つ目の原因は、批判を恐れていること。

「批判されたくない」という気持ちは誰にでもありますよね。

自分が書いた小説を投稿して「面白くない」「駄作」なんていわれた日にはショックで寝込んでしまいます。

だから他人に批判される前に先回りして、自分が書いている小説を面白くないと否定してしまうんです。

でも、すべての人に好かれる作品なんて存在しません。

出版するたびに大ベストセラーになる村上春樹や伊坂幸太郎でもレビューを読めば酷評されていることがあります。

三雲ハル

どんなに素晴らしい作品でも、必ず批判する人はいますし逆に絶賛する人もいます。

だからこそ批判を恐れるよりも自分の作りたいものを作り、面白いと思ってくれる人に届けることが大切なんです。

ではどんな意識を持てば「自分の小説が面白くないんじゃないか症候群」を対策できるのか解説していきます。

自分の小説が面白くないんじゃないか症候群の対策!駄作を作る勇気

自分の小説が面白くないんじゃないか症候群の対策は「駄作を作る勇気」を持つこと。

どういうことなのか詳しく解説していきます。

  • 駄作の積み重ねが経験値になる
  • とりあえず完成させる
  • なぜ面白くないのか分析する
  • 駄作がアイデアの種になる
  • 客観視すると実は面白い可能性

駄作の積み重ねが経験値になる

世の中にある名作は、最初から完璧な形で生まれたわけではありません。

むしろ、たくさんの失敗作や未完成なアイデアの上に成り立っています。

有名な作家や映画監督、アーティストでさえ自分の作品を振り返って「駄作だった」と語ることがあるんです。

三雲ハル

最初から完璧に面白い小説を書ける人はいませんよね。

ゲームと一緒げレベルが低い状態から経験値を積み上げて成長していく必要があります。

小説の場合は、とにかく作品を書き続けることでレベルアップしていきます。

最初から練習のつもりで書く「習作」もありですよ。

とりあえず完成させる

「面白くないかも」と思って手を止めるのではなく、まずは完成させることを最優先にしましょう。

未完成のままでは自分の実力も成長しませんし、何がダメだったのかも分からないままです。

一度最後まで作りきることで、初めて次の課題が見えてきます。

たとえば、小説を書くなら「1話を書き切る」「原稿用紙100枚書く」などゴールを決めて取り組むのがポイントです。

最初はクオリティを気にせず、「とりあえず完成させる」ことを意識してみてくださいね。

なぜ面白くないのか分析する

完成させたら「なぜ面白くないのか」具体的に分析しましょう。

「自分の小説面白くないな」とぼんやり思っているだけではどんどん落ち込むだけです。

  • キャラクターに個性がない
  • ストーリー展開がつまらない
  • うまく描写できない

小説を作る要素を分解して「面白くない」と自分で思ってしまう原因を探ります。

そうすれば改善すべき点が見えてきます。ゲームのステータスのようにどこを強化すればいいのか試行錯誤して改善していきばいいんです。

駄作がアイデアの種になる

とりあえず完成させるべきと言われても「面白くないんじゃないか」と思いながら書き続けるのは苦痛と感じる人もいるでしょう。

仮に駄作だとしても、後々アイデアの種になることがあるんです。

一度完成させた小説は時間をおいてから読み返してみると新たな発見があります。

  • この設定を活かして別の視点で物語を書いてみよう
  • このキャラクターを主人公にした物語はどうだろう

そんな風に駄作からアイデアの種を見つけ出すことで、未来の傑作が生まれる可能性もあるんです。

つまり書いた小説やシーンは無駄にならないということ。だからこそ「駄作を作る勇気」を持ちましょう。

客観視すると実は面白い可能性

小説を書いているとどうしても主観的になりすぎてしまい「面白くないかも」と思い込んでしまうことがあります。

そんなときは、一度作品から離れてみるのが効果的です。

時間を置くことで、冷静な目で作品を見直せるので意外と「思ったより悪くない」と感じることもあります。

もし自分の小説を読んでくれる人がいるなら、第三者に意見をもらうのも良い方法です。

身近にいなければ、面白くないと感じてもネット上に公開してしまいましょう。

自分ではダメだと思っていた部分が他人から見れば魅力的に映ることもあるんですよね。

自分の小説が面白くないんじゃないか症候群:まとめ

自分の小説が面白くないんじゃないか症候群の原因と対策を解説しました。

  • 面白くないんじゃないか症候群とは、自分の小説を書きながら自己否定を続けてしますこと
  • 完璧主義や他作品との比較、批判を恐れることが原因
  • 対策は駄作を作る勇気を持つこと
  • なぜつまらないと感じるのか分析する

「面白くないんじゃないか症候群」に悩むのは、真剣に創作と向き合っている証拠です。

しかし創作において「駄作を作る勇気」は欠かせません。失敗を恐れずにどんどん作品を生み出すことで、成長し、アイデアの種が積み重なっていくのです。

三雲ハル

まずは世に出してみましょう。そうすればきっと新しい発見があるはずです。

あなたの創作がもっと自由で楽しいものになりますように。

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この記事を書いた人

「物書きラボ」は、小説の書き方を初心者にもわかりやすく解説するサイトです。既存のノウハウだけではなく私が実践し試行錯誤を重ねた情報をお届けしています。

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