小説で異性キャラクターを書くのって難しいですよね。
自分と違う性別のキャラクターを書くとき、どうしてもリアリティが欠けてしまうことがあります。
ステレオタイプに頼ってしまうと違和感のあるセリフや行動になってしまうことも…。
そんな悩みを解決するためにこの記事では「小説で異性を書くときのコツを5つ」解説していきます。

特に「異性をモデルに、設定を作らずイメージだけで書く」方法はぜひ試してみてください。
小説で異性キャラを書く5つのコツ!ステレオタイプを避ける方法
小説で異性キャラクターを書くときはステレオタイプを避けることが大切です。
「男性ならこう考えるはず」「女性ならこう動くだろう」と思って書いたつもりが、読者に「リアリティがない」と思われてしまうことも…。
でもちょっとした工夫をすれば異性キャラをより魅力的に、そして自然に描けるようになります。
- ステレオタイプを避ける
- 現実の異性をモデルにイメージだけで書く
- 実際の会話や仕草を観察する
- SNSやYouTubeを参考にする
- 小説や映画から学ぶ
それでは、詳しく解説していきますね!
ステレオタイプを避ける
異性キャラを書くときにやりがちなのが、「男らしさ」「女らしさ」に頼りすぎることです。
いわゆる「ステレオタイプ」というもので、女性とはこういうものだろうという設定にしてしまうと現実の人間とはズレてしまうことが多いです。
まずは「男だから」「女だから」という固定観念を外してみましょう。
現実でも男性と女性では思考パターンに違いがあり男性は「論理型」、女性は「共感型」と言われることがあります。
たとえば女性が「今日仕事で嫌なことがあった」と話すと、男性は「それならこうすればいい」とアドバイスしがちです。
しかし、女性はアドバイスを求めているのではなく「ただ聞いてほしい」「共感してほしい」と思っていることが多いという話。
男女で傾向として異なる部分があるのも事実ですが、小説にそれを取り入れることが果たしていいものなのかは一度立ち止まって考えるべきです。
これも1つのステレオタイプなので、リアルな異性とは言い難いキャラクターになってしまいます。
もちろん、キャラクターによっては典型的な性格の人もいますが「そのキャラがなぜそういう性格なのか?」を考えることが大切です。



では、ステレオタイプに頼らないで異性を書くにはどうすればいいのか具体的な方法を見ていきましょう。
現実の異性をモデルにイメージだけで書く
現実の異性をモデルにしてキャラクターを描くとリアリティが生まれやすくなります。
この方法の重要なポイントは「設定を作り込まない」こと。
異性をモデルにキャラ設定を作るのではなく、「この人ならどんな言動をするか」というイメージだけで書くということです。
基本的に小説の登場人物はしっかり設定を決めておかないと矛盾が生じたり共感できないことが一般的です。
しかしモデルがいる場合は、自分がその人と接しているときに感じるイメージだけで描いてもリアリティが生まれます。
たとえば、主人公の母親を描くとき。キャラクター設定表を埋めて作るよりも自分の母親をイメージして描くほうが自然なキャラクターになりませんか?
異性に特殊な設定を盛り込みたいときは作り込んだほうがいいですが、リアリティのある異性を描くときには友人や知人をイメージして描いてみてください。
会ったことがない芸能人をモデルにするのもありです。個性が強い人たちばかりなので面白いキャラになると思います。
実際の会話や仕草を観察する
リアリティのある異性キャラを描くには、実際の異性がどのように話すのか知ることが大切です。
普段の生活で、友人や同僚がどんな話し方をしていてどんな話題で盛り上がっているのか意識的に観察してみましょう。
ポイントは自分の先入観を取り除くこと。「男性はこういう時にこう考えるはず」「女性ならこうするはず」と決めつけずに、客観的に観察してください。
たとえば、
- 話すときの口調やリズム
- どんな単語をよく使うか
- 会話のテンポや話題の切り替え方
- 仕草やクセ
同性だけで話すときと異性がいるときでは、内容や話し方も違うかもしれません。
職場や学校、カフェなどで自然に耳に入る会話もヒントになります。
SNSやYouTubeを参考にする
最近はSNSやYouTubeでたくさんの人が日常の出来事や考えを発信しています。
これらを活用すれば、異性のリアルな言葉遣いや考え方を学ぶことができます。
- Twitterのつぶやき(短文で感情がストレートに表れる)
- ブログやnoteの記事(長文で思考や価値観が深く書かれている)
- YouTubeの生配信(コメント欄とのやりとり)
どれも外向きに発信しているものなので、ある程度取り繕っていますが話し方や思考の方向性みたいになものは参考になります。
異性とのコラボ配信が多いVtuberを見るのもおすすめ。相手によって話し方が変わったり態度が違ったりするので観察していると面白いですよ。
小説や映画から学ぶ
すでに多くの小説家や脚本家が、魅力的な異性キャラを描いています。
女性作家が書いた女性や異性キャラ、男性作家が書いた男性や異性キャラ、それぞれの描写を分析してみましょう。
- 登場人物のセリフを抜き出して言葉の使い方を分析する
- キャラクターの感情の動きを細かく追ってみる
- 実際の俳優の演技を観察し仕草の違いをチェックする
こういった描写の違いを意識して学ぶと、小説のキャラクター作りにも役立ちますよ。
ただ異性を書くのはプロの小説家でも難しいようで、リアリティがない描写をしている作品も多くあります。違和感を感じる書き方は反面教師にしましょう。
まとめ
小説で異性キャラを書くときのコツを解説しました。
- ステレオタイプを避ける
- 異性をモデルにイメージだけで書く
- 実際の会話や仕草を観察し言葉遣いやテンポを学ぶ
- SNSやYouTubeを参考にリアルな表現を吸収する
- 小説や映画から、異性キャラの描写を研究する
異性キャラをリアルに描くためには、まず「固定観念にとらわれないこと」が大切です。
ステレオタイプを避けてよりリアリティのある異性キャラを生み出してください。
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