好かれる王道ヒロインの特徴と嫌われるヒロインの特徴【小説の作り方】

好かれる王道ヒロインの特徴と嫌われるヒロインの特徴【小説の作り方】

小説のヒロインは、物語を引き立てる大切な存在です。

そのため、好かれるか嫌われるかで作品全体の印象が変わることもあります。

今回は好かれる王道ヒロインと嫌われるヒロインの特徴をわかりやすく解説します。

この記事の内容
  • 小説のヒロインの作り方!定義や性格について
  • 好かれる特徴5選
  • 嫌われる特徴5選
目次

小説のヒロインの作り方!定義や性格について

小説の中でヒロインは主人公と並ぶくらい大事な存在です。

物語を盛り上げる役割を持つヒロインを作るために押さえておきたいポイントを解説します。

定義や役割を理解する

まず前提としてヒロインとはどんな定義があるのでしょうか?

ヒロインという言葉が使われるときには主に以下の2つがあります。

  • 自身が物語の中心として活躍する女性主人公
    • 例:セーラームーン
  • 男性主人公のパートナーになる準主人公
    • 例:恋愛物の恋人など

最近では両方を兼ね備えた『進撃の巨人』のミカサのようなキャラクターもいます。

三雲ハル

この記事では「男性主人公のパートナーとしてのヒロイン」について解説していきます。

ヒロインは小説の中で花のような存在で、全体を明るく引き立ててくれる役割があります。

恋愛ストーリーでは特に重要で、恋愛のドキドキ感や切なさを描く中心になることが多いですね。

そのためヒロインには物語のテーマに合った立ち位置や役割を考えてあげることが大切です。

魅力的な性格にする

読者が「このキャラいいな!」と思えるヒロインを作るには、リアルで魅力的なキャラクター設定が欠かせません。

たとえば背景や性格を細かく設定し、なぜそのような行動を取るのかが説明できるようにします。

理想のヒロインは、読者に「このキャラクターをもっと知りたい」と思わせる深みを持っていることです。

ただし、完璧すぎるキャラクターはかえって親しみづらいこともあります。

ちょっとした欠点や弱さを加えるとより人間らしいヒロインを作ることができますよ。

三雲ハル

ヒロインは主人公の魅了を引き立てるキャラクターでもあるので、設定を作り込んでおきましょう。

魅力的なヒロインにはどんな特徴があるのか次の見出しで解説します。

好かれる王道ヒロインの特徴5選

読者に愛されるヒロインには、いくつか共通する魅力的な特徴があります。

特に王道ヒロインに多いポイントを5つ解説します。

  • 明るく元気な性格
  • 優しさと思いやり
  • 主人公とお互いに支え合う
  • 仲間思い
  • 恋愛は健気で一途

これらを意識することで、親しみやすく魅力的なヒロインを作ることができますよ。

明るく元気な性格

好かれる王道ヒロインの特徴1つ目は「明るく元気な性格」です。

明るくて元気な性格のヒロインは、それだけで読者を楽しい気分にさせてくれます。

どんな困難な状況でも前向きに行動し周囲を明るくする存在感はとても魅力的です。

ネガティブ属性のヒロインもたまにいますが、王道としては明るくポジティブな性格のほうが人気が出ますよ。

笑顔で仲間を励ましたり主人公や仲間たちの背中を押す場面を描くと効果的です。

ただし、能天気に明るいだけではなく、ときおり弱さを見せたり苦悩している場面を描くとより人間らしい魅力を感じてもらえます。

優しさと思いやり

好かれる王道ヒロインの特徴2つ目は「優しさと思いやり」です。

優しくて思いやりがあるヒロインは読者に安心感を与えます。

困っている仲間を助けたり、主人公の悩みに寄り添う姿は多くの人に共感されるポイントです。

ツンデレ属性のように当たりがきつかったり言葉遣いが汚いヒロインでも、内面の奥底には必ず優しさがあることを描写すると良いでしょう。

押し付けがましい優しさではなく、何気ない気遣いや励ましの言葉が小説の中で自然に描かれるとより魅力的に見えます。

さらに優しさをただの性格の良さだけで終わらせず、物語の展開に影響する作り方ができるとよりヒロインが活きてきます。

主人公とお互いに支え合う

好かれる王道ヒロインの特徴3つ目は「主人公とお互いに支え合う」ことです。

ヒロインはただ、主人公に支えられるだけの存在ではあまり魅力的に見えません。弱くて守られるだけの存在は鬱陶しく感じてしまうこともあります。

芯の強いヒロインなら単なるサポート役ではなく、物語のもう一人の主役とも言える存在になります。

三雲ハル

どんな困難に直面しても、自分の考えを持ちながら行動する姿はとてもカッコいいですよね。

ヒロインが主人公を助けたり、逆に助けられたりしてお互いを支え合う関係は小説をさらに盛り上げます。

二人が一緒に成長していくような描写を入れると、読者の心をしっかり掴むことができますよ。

仲間思い

好かれる王道ヒロインの特徴4つ目は「仲間思い」なことです。

仲間思いのヒロインは読者に親しみやすさと温かさを感じさせます。

特に、仲間同士のトラブルや対立を解決する場面を描けば彼女の人間性が際立ちます。

恋愛ストーリーで、他人の悪口を言ったり主人公にしか優しくないヒロインは好きになれませんよね。

誰に対してもオープンな態度をとるヒロインは、読者にとっても親しみやすく映ります。

恋愛は健気で一途

好かれる王道ヒロインの特徴5つ目は「恋愛は健気で一途」なことです。

恋愛ストーリーのヒロインで特に大切なことは一途で健気な気持ちを持っていることです。

1人の相手への想いを大切にしながら、時には切ない恋愛模様を見せることで多くの読者に応援されるキャラクターを作ることができます。

主人公にまっすぐな気持ちを伝えたり、壁にぶつかった困難な状況でも想いを貫く姿勢は読者に感動を与えます。

ただし、一途であることが周囲に迷惑をかけるような描写にならないよう注意が必要です。

好かれるヒロインは、ただ「良い性格」なだけではなく、人間らしい弱さや成長する姿が描かれることで、より魅力的になります。

三雲ハル

これらの特徴を活かして読者が応援したくなるヒロインを目指しましょう!

嫌われるヒロインの特徴5選

小説の中には、どんなに魅力的に描かれていても読者から嫌われてしまうヒロインがいます。

ここでは嫌われやすいヒロインの特徴を5つ説明し、それを避けるための描き方もお伝えします。

  • 助けを求めるだけ
  • 八方美人な描写
  • 好きな人のことしか考えない
  • 自己満足な正義感
  • 女性に嫌われる要素

助けを求めるだけ

嫌われるヒロインの特徴1つ目は「助けを求めるだけ」のキャラです。

「助けて!」と主人公や周囲に頼ってばかりのヒロインは、読者に嫌われがちです。

古い時代のヒロイン像としては「守るべき存在」で周りが助けてあげる女性という描かれ方がありました。

しかし現代では価値観が変わっているので、自分では何も行動せず主人公や仲間に依存するヒロインは読者に受け入れられにくいです。

三雲ハル

『マリオ』のピーチ姫のように毎回クッパに捕まっているヒロインには「また捕まってるの?」と呆れてしまいますよね。

ヒロインが原因でトラブルを引き起こしながらも、責任を取らずに他人に頼る描写が続くと読者の印象はさらに悪くなります。

ピンチのときに自分なりに努力する姿を描いたり、主人公を助ける場面を描くとバランスの取れたキャラクターにすることができます。

八方美人な描写

嫌われるヒロインの特徴2つ目は「八方美人な描写」です。

誰にでもいい顔をする八方美人なヒロインは、読者から「自分がない」と思われてしまうことがあります。

特に恋愛小説で、主人公以外のキャラクターから好意を寄せられている場合、曖昧な態度を取ると「計算高い」と見られることもあります。

三雲ハル

誰にでも優しいのと、誰にでもいい顔をするのは似てるようで違います。

優しい人はときには相手のために嫌なことも伝えられますが、八方美人は自分が嫌われることを恐れて取り繕います。

他人のためではなく、自分のために誰にでも優しくするヒロインは嫌われるので気をつけましょう。

好きな人のことしか考えない

嫌われるヒロインの特徴3つ目は「好きな人のことしか考えない」ことです。

物語の中で好きな人のことばかり考え、他人を疎かにするヒロインは、「恋愛脳」として嫌われることがあります。

たとえば主人公の努力を無視して好きな人だけを褒めたり、好きな人が他のキャラクターと仲良くしているだけで嫉妬するような行動がこれに当てはまります。

恋愛要素は魅力的なストーリー展開の一部ですが、ヒロインの行動や性格をそれに偏らせないことがポイントです。

自己満足な正義感

嫌われるヒロインの特徴4つ目は「自己満足な正義感」ことです。

ヒロインに限らず小説の登場人物には、道徳や倫理観がしっかり備わっていることが大切です。

しかし状況を考えずに正義感を発動するキャラクターは読者をイライラさせてしまいます。

具体例

  • 追い詰めた敵に「私が救ってあげる」と言いトドメをさすのを止める
  • 元いじめっ子を「皆で仲良く」と勝手に仲間に入れる
  • 不登校の同級生の家に毎日押しかけて迷惑をかける

自分の信じる「正しいこと」を押し通したり、自己満足の平和主義など仲間たちの状況を悪くする結果になるだけでは魅力的なヒロインになれません。

女性に嫌われる要素

嫌われるヒロインの特徴5つ目は「女性に嫌われる要素」があることです。

女性読者から特に嫌われやすいヒロインには、いくつかの特徴があります。

  • ぶりっ子で媚を売る
  • 同性の前と異性の前で態度を変える
  • 理由もなくモテる
  • 天然でおっちょこちょい

これらの要素を持つヒロインは「計算高い」「自己中心的」と見られてしまいがちです。

天然でおっちょこちょいなヒロインは可愛いと感じる読者もいる一方、わざとらしく男性にモテるための演技と感じる読者もいるため嫌われやすいです。

女性にも好かれるヒロインにするには、男性キャラとの関係だけでなく女性キャラとの友情や信頼関係を描くことが大切です。

小説のヒロインの作り方!好かれる特徴と嫌われる特徴:まとめ

小説のヒロインの作り方について、好かれる特徴と嫌われる特徴を解説しました。

好かれるヒロイン
  • 明るく元気な性格
  • 優しさと思いやり
  • 主人公とお互いに支え合う
  • 仲間思い
  • 健気で一途
際られるヒロイン
  • 助けを求めるだけ
  • 八方美人
  • 好きな人のことしか考えない
  • 自己満足な正義感を押し付ける
  • 女性に嫌われる要素

それぞれの特徴を理解して魅力的なヒロインを作ることで、物語をさらに面白くすることができます。読者に長く愛されるキャラクターを目指しましょう。

主人公についてはコチラ。

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この記事を書いた人

「物書きラボ」は、小説の書き方を初心者にもわかりやすく解説するサイトです。既存のノウハウだけではなく私が実践し試行錯誤を重ねた情報をお届けしています。

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