物語のテーマの決め方!思いつかない時の見つけ方と小説テーマ一覧

物語のテーマの決め方!思いつかない時の見つけ方と小説テーマ一覧

小説のテーマは物語に一貫性を生む重要な要素ですが、いざ決めようとすると「思いつかない」「見つからない」と悩んでしまいます。

実は難しく考える必要はありません。ポイントさえ押さえれば日常生活の中でも見つけられます。

この記事では以下の内容をお伝えします。

この記事の内容
  • 物語におけるテーマとは何か?ストーリーとの違いや必要な理由
  • よくあるテーマ一覧
  • 思いつかない時の見つけ方

ぜひ、最後まで読んであなたの作品作りの参考にしてください。

目次

物語のテーマの決め方!小説に必要な理由とよくあるテーマ一覧

物語を作るときにテーマはとても重要な要素の1つです。まずは小説におけるテーマとは何か?決めておくべき理由を解説します。

  • テーマとは何か?
  • ストーリーとの違い
  • よくあるテーマ一覧

テーマとは何か?

テーマとは、その小説を通じて伝えたいメッセージや主題のことです。

たとえば以下のようなものがテーマとして扱われます。

  • 正義とは何か
  • 友情の大切さ
  • 成長とは?

物語を通じて読者に考えてもらいたいことがテーマになります。

小説においてテーマが必要な理由は以下の通りです。

  • 物語の方向性がはっきりする
  • 読者の心に残りやすく成る
  • キャラクターの行動に説得力が生まれる

テーマが決めることで、物語に一貫性が生まれてストーリーが作りやすくなります。

一貫したメッセージがあることで、ただ「面白かった」では終わらない読者に何かを感じ取ってもらえる物語になります。

三雲ハル

自分が好きな物語を思い出してみてください。心に残ったメッセージや感動した場面がありますよね。

ストーリーとの違い

テーマはストーリーと混同されがちですが別のものです。

  • ストーリー:物語の具体的な出来事
  • テーマ:物語を通して伝えたいメッセージや主張

まずストーリーとは、「誰が何をした」という具体的な出来事や展開のことを指します。

一方のテーマは、そのストーリーの根底にあるメッセージや主張のことを指す、より抽象的な概念です。

具体例をあげると、たとえば「星の王子さま」の場合。

ストーリー

砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会い、交流を通して自身の価値観を見つめ直していく物語。

テーマ

生命や愛とは何か、何事にも疑問を持つこと、目に見えないものの大切さなど。

テーマについては様々な解釈ができますが、上記のような違いがあります。

ストーリーが面白いことはもちろん大事ですが、テーマがしっかりしているとより読者の印象に残る作品になりますよ。

よくあるテーマ一覧

テーマというのは抽象的な概念のため、物語でよく描かれる定番のテーマがあります。

小説のテーマが思いつかないときはジャンルごとの定番テーマを参考にするのも良い方法です。

  • 恋愛小説:運命の出会い、すれ違いと成長、愛の試練
  • ミステリー:真実と嘘、正義とは何か、罪と罰
  • SF:人類の未来、技術と倫理、宇宙の未知
  • ファンタジー:勇気と冒険、王道と反逆、光と闇
  • ホラー:恐怖の本質、人間の狂気、未知への恐怖
  • ヒューマンドラマ:家族の絆、生きる意味、自己発見

テーマが同じでも描き方やストーリーによって全く別の物語になるので、他の作品とかぶることは心配する必要がありません。

小説のテーマが思いつかない時の見つけ方

小説を書こうと思っても「どんなテーマにしよう?」と悩んでしまうことはよくあります。

テーマが決まらないと、ストーリーの方向性も定まらず書き始めるのが難しくなってしまいますよね。でも大丈夫です。最初から完璧に決める必要はありません。

ここでは、テーマが思いつかないときの見つけ方やコツを解説します。

普遍的な方が共感できる

テーマが思いつかない原因といて「考えすぎ」ということがあります。

「誰も思いつかないようなテーマを見つけなければ」と意気込んでしまうと、逆に何も浮かばなくなってしまいます。

実はテーマは特別なものでなくても大丈夫。むしろ普遍的なものの方が多くの人が共感できるんです。

  • 家族の絆
  • 努力と成長
  • 愛と別れ

時代を超えて人々が共感できるシンプルなテーマのほうが魅力的な作品になります。

例えば漫画『鬼滅の刃』では「家族の絆」や「兄弟愛」がテーマになっています。

普遍的なものですが、家族を鬼に奪われながらも妹を守り抜きながら敵を倒すというストーリーでメッセージを届けています。

シンプルなメッセージを「どう伝えるか」の方が小説では重要です。

書きながら見つける

テーマは必ずしも最初に決めなければいけないものではありません。

とりあえず思いついたシーンやキャラクターの会話を書いてみると、自然にテーマが見えてくることがあります。

  • なぜこのキャラクターはこの選択をするのか?
  • 最終的にどんな結末にしたいか?
  • このシーンの意味は?

思いついたアイデアを深掘りすることで、その物語が伝えたいメッセージが見えてきます。

「主人公が自分の夢を叶える」という結末なら、テーマは「努力と挑戦」になるかもしれません。

自分の経験を振り返る

自分の経験からテーマを見つける方法はとても効果的です。

なぜなら実際に感じたことや経験したことは、リアルな感情がこもるため読者にも伝わりやすくなるからです。

自分の人生の中で特に印象に残っている出来事を振り返ってみましょう。

  • 嬉しかったこと
  • 悔しかったこと
  • 失敗したこと
  • 大切な人との思い出

その出来事から得られる教訓や感じたことを紙に書き出してみるとテーマが見つかるかもしれません。

日常の疑問や感じたこと

普段の生活の中で、何気なく感じる疑問や違和感の中にも小説のテーマにつながるヒントが隠れています。

  • なぜ人は嘘をつくのか?
  • 幸せとは何か?
  • 正義と悪の境界線はどこにあるのか?

たとえば「人はなぜ孤独を感じるのか?」という疑問があったとします。

これをテーマにすると「孤独と向き合う主人公の成長物語」や「孤独を乗り越えるための人間関係」を描く小説になるかもしれません。

さらに社会問題やニュースに対して感じたことを記録しておくのもオススメです。

たとえば、環境問題やAI技術の発展についての疑問から「未来の地球を舞台にしたSF小説」を書くきっかけになるかもしれません。

普段の「なぜ?」を大切にし、それを深掘りしていくことでテーマが見つかる可能性があります。

物語のテーマの決め方:まとめ

物語のテーマの決め方や、思いつかない時の見つけ方を解説しました。

  • 小説におけるテーマとは物語の根底にある伝えたいメッセージ
  • 普遍的な方が共感してもらえる
  • 自分の経験や日常の疑問から見つける
  • 書きながら考えるのもあり

小説のテーマは、作品全体の方向性を左右する重要な要素ですが決めることは目的ではなく魅力的な物語を生み出すための出発点に過ぎません。

普遍的なメッセージをどんなストーリーやキャラクターで伝えるかが大切になります。

▼テーマが決まったらアイデアを膨らませるステップに進みましょう。

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この記事を書いた人

「物書きラボ」は、小説の書き方を初心者にもわかりやすく解説するサイトです。既存のノウハウだけではなく私が実践し試行錯誤を重ねた情報をお届けしています。

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